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④: 文化シヤッター

国内シャッター市場シェア2位の文化シヤッターに、現在投資をしています。

私たちは、日本のシャッター市場で第2位のシェアを持つ文化シヤッターに投資しています。

文化シヤッターのシャッター事業は競争優位性が高く成長も期待できる素晴らしい事業ですが、株式市場からは競合の三和ホールディングスと比較しても大きく割安に評価されています。



私たちは、文化シヤッターの事業は主に以下の4つの点で良い事業であると認識しています。


  1. シャッター関連事業は安定的かつ高い利益率を確保

文化シヤッターは事業の柱であるシャッター関連事業において、日本のシャッター市場で第2位のシェアを持ち、安定的で高い利益率を確保しています。日本ではシャッター市場は3社の寡占市場であり、文化シヤッターは重量シャッター市場で40%、軽量シャッター市場で40%のシェアを誇り、新たな競合他社が参入することは困難です。

また、日本では半導体工場や物流倉庫施設、再開発物件などの建設需要が活況であり、それに伴うシャッター関連の需要が伸びています。文化シヤッターは、シャッター市場の需要増の恩恵を受けることで、今後も事業の成長が期待できます。






2. メンテナンス・サービス事業は堅調な成長が続いており、利益率は大きく上昇

文化シヤッターのメンテナンス・サービス事業は、全事業の中で最も利益率が高く、利益率は過去から堅調に上昇しています。日本では毎年法定保守点検が義務付けられており、これには専門の技術者が必要です。文化シヤッターは専門技術者を多く抱えており、専門技術者の多さが高い競争優位性となっています。





3. 温暖化など気候変動や自然災害による防災対応製品が拡大

気候変動および防災対応の製品は全売上の10%を占め、営業利益率は16%と高い利益率を確保しています。

日本では台風や地震などの自然災害の増加や温暖化など気候変動に対応する需要が拡大しており、気候変動および防災対応の製品のさらなる成長が期待できます。




4. 海外での大きな成長可能性

海外売上比率は約10%であり、文化シヤッターはオーストラリア、ニュージーランド、ベトナムへ進出しています。

オーストラリア、ニュージーランド事業:

文化シヤッターは2018年と2023年にオーストラリアのガレージドアの会社を買収しました。文化シヤッターは、買収によりオーストラリアのガレージドア市場でトップシェアを持ち、今後オセアニア地域全体で、ガレージドアとコマーシャル市場のNo.1シェアを目指しています。

オーストラリアでは、オーストラリア政府による住宅支援策により住宅着工戸数は今後堅調に推移する見込みです。

ベトナム事業:

文化シヤッターは、ベトナムでは日系ゼネコン向けで高いシェアを持ち、高品質な商品を展開しています。






株主提案の実績と会社のアクション

私たちが実施した2023年の株主提案以降、会社はこのような良いアクションを取ってきました。


株主提案の議案(2023年度)

① 10%の自己株買いの株主提案

② 社外取締役を過半数とする定款変更の株主提案


結果、

①の提案では賛成率 21.38%

②の提案では賛成率 15.00%


株主提案の決議後の会社のアクション

① 配当性向の目安が35%から40%へ上昇

② 社外取締役比率が33%(12名中4名)から50%(12名中6名)へ上昇



私たちは会社との対話を継続しており、文化シヤッターの企業価値向上のためには、資本効率の改善のための株主還元の拡充、さらなる政策保有株式の売却、事業ポートフォリオの見直しなどまだ課題があると考えています。

文化シヤッターの素晴らしい事業が株主市場から適正に評価されるために、私たちはこれからも対話や提案を継続していきます。






出所: Bloomberg、会社レポート、ダルトン分析



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